センターラインをはみださないよう
信じてきたものを手放さないよう
そこに描かれているのは、何かしら、中心から外れた人生を懸命に生きてきた人で
奥底に深く沈む悲しみや傷みを抱えながら
彼女らは、自らに問いかけ、祈り、やがて、立ち上がる
― ‘どこまで行けるのだろう’
‘永遠’ではない人生を生きる中で、これから先きっと、いつかどこかの場面で
この静かな希望の物語は、一筋の力強い光を灯してくれるでしょう。
どこから湧いてくるのだろう、この静かな気持ちは。どこからこんな気持ちが ― 生きたいという、生きねばという思いが、響いてくるのか。
回復する人間 ハン・ガン(韓江 Han Kang) 斎藤真理子訳 白水社