2021-04-242022-07-072021年 今日の一冊スティル・ライフ この世界がきみのために存在すると思ってはいけない。世界はきみを入れる容器ではない。スティル・ライフ 池澤夏樹 中公文庫第98回芥川賞受賞作 こんな衝撃的な小説の冒頭が、他にあるでしょうか 佐々井とぼく 宇宙的なきみ、軌道の上にいるきみと 広大になった自分をはるか高いところから見下ろしているぼく 染色工場、戸籍係、スライド・プロジェクターの四角いフレーム ニュートリノ、大熊座、チェレンコフ光、微粒子 ‘希薄と抽象’ ’呼応と調和’ ー 星塵のようにちりばめられた、澄み切った言葉の世界に 遥かかなた広大な宇宙を想像し 暫し夜風に吹かれて、静かに目を閉じていたくなります ☆*::