2021-06-042022-07-072021年 今日の一冊 いとしい 「そういうもの?」「そういうもの。好きになるって、そういうもの」いとしい 川上弘美 幻冬舎文庫 ”それはね。” ”二人の女の子が出てくる夢です。” ”むかしむかしあるところに、とても仲の良い姉妹がおりました。” 靄(もや)の中をふわりふわりと漂うような 波間をゆらりゆらりとたゆたうような とりとめのない、あてどない 夏の昼下がりに見る長い夢のような、そんなものがたり なんだかわからないもの、不確かなものを、悩み迷いながらも受け入れ 信じようと心に決めた、奥底にひそむ強さと哀しみ ”「愛って、何なんでしょうか」” よるべないものへのいとしさに、きゅん、となります。