「そういうもの?」

「そういうもの。好きになるって、そういうもの」

いとしい 川上弘美 幻冬舎文庫

”それはね。” ”二人の女の子が出てくる夢です。”

”むかしむかしあるところに、とても仲の良い姉妹がおりました。”

靄(もや)の中をふわりふわりと漂うような

波間をゆらりゆらりとたゆたうような

とりとめのない、あてどない

夏の昼下がりに見る長い夢のような、そんなものがたり

なんだかわからないもの、不確かなものを、悩み迷いながらも受け入れ

信じようと心に決めた、奥底にひそむ強さと哀しみ

”「愛って、何なんでしょうか」”

よるべないものへのいとしさに、きゅん、となります。