生きづらい現代社会を生きる、一人の韓国人女性の”自叙伝”のようで
女性であるがゆえ当たり前のように受け入れてきた不条理に
なぜ?という怒りが、いつしかあきらめへと変わってしまう
’法律や制度が価値観を変えるのか、価値観が法律や制度を牽引するのか’
物語のラストに唖然とし、痛みを残したままページを閉じる。
女性だから、男性だから、ではなく、あらゆる国のあらゆる人が ー
やりたいことが自由にできる世の中でありますように
片方の人の生きづらさは、もう片方の人の生きづらさに
必ずつながるものだと思うから
すぐ目の前に見える効率と合理性だけを追求することが、果たして公正といえるのか。公正でない世の中で、結局何が残るのか。残ったものは幸福だろうか。
82年生まれ、キム・ジヨン チョ・ナムジュ 斎藤真理子訳 筑摩書房