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旅をする木

去り行く者と、これから生きてゆこうとする者が交錯する、

不思議な一瞬 ー

旅をする木 星野道夫 文春文庫

ツンドラの甘い匂いとカリブーの群れ

ワイン色に染まるベリーの絨毯

アラスカの美しく短い秋、頬を撫でる極北の風…

行ったことも、見たこともないのに

なぜこんなにも、美しくめぐる原野の四季に、

力強く躍動する生き物たちに、

なぜこんなにも心惹かれるのでしょう

アラスカの大自然への深い敬愛に溢れた文章は、

同時に、自然の一部としての生命

深く、浅く、そして脆さをはらんだ人間の

小さな日々の営みへの限りない慈しみと温かさに包まれています

アラスカはもう冬でしょうか❅

一生に一度、名残惜しく過ぎてゆくものに、この世で何度めぐり合えるのか。その回数をかぞえるほど、人の一生の短さを知ることはないのかもしれません。

旅をする木 星野道夫 文春文庫