近しい愛しい親族が誰もいない場所で、
尊厳を保ちながら、時にちいさなこだわりを捨てながら
少しずつその土地になじんでゆく
そして、自らの由来に抗いながら生きようとする子どもたち ー
家族の命をつないだ一冊の本と、その名にちなんで名付けられた名前とは…
その時に気が付かなくても、
やがて消え去るものだとしても、
その時その場所に確かにあったであろう
父と母の、静かな、しかし溢れるように強く温かな愛情の時間
ささやかだけれど、確かな家族の歴史…その物語に胸が熱くなります
まったく違う自分を作り上げ、不似合いな名前と絶縁しようとしても、それは不可能なことだった。
その名にちなんで ジュンパ・ラヒリ 小川高義訳 新潮社