単に’移動する’だけの旅にとどまらず、
旅において大切にしている’物差し’のようなもの、や
生きてきた中での旅のようなものが、
”旅”という形を超えてぽつりぽつり語られています。
歳月を経て、年齢を重ねた自身が、より軋むように心に響いたのは、
いろいろなものを抱えて生きてきた長い旅の途上で
あったかもしれないもうひとつの人生を振り返り、
此処ではないどこか、向こうにある何か、をふと想う姿…
さて、今度はどんな旅に出ようか
今は、まだ行けないけれど、「此処」からしっかりと足をつけて ー
’旅の技術’は、きっと必要ない
なぜかわからないが、迷子になってしまうというのが旅なんじゃないですか。
貧乏だけど贅沢 沢木耕太郎 文藝春秋