世界の果てに通じている道はペンギン・ハイウェイである。
ペンギン・ハイウェイ 森見登美彦 角川書店
地球最初に生まれた生命体は、どんなだっただろう。
‘世界の果て’は、どこにあるのだろう。
私は、ぼくは、なぜ生まれてきたのだろう？
一日一日、世界について学ぶ好奇心旺盛な少年と、
突如現れたペンギンと、大好きなお姉さんと。
賑やかで、切ない、ひと夏の探検…
もやもやする気持ち、理不尽なこと、
この世界には、”折りたたまれた’世界の果て’”があったとして
なぜ空はこんなに青く、なぜ世界はこんなに美しく、
ぼくは、なぜこんなにかなしく思うのだろう。
’それでは、なぜぼくはここにいるのだろう’
未知の世界への瑞々しい探求心と、理由のない不安、心の揺らぎ
ゆらりゆらり波打つ太古の海に想いを馳せ、少年は成長してゆく