過去の過ちの歴史と
その長い積み重ねの上に立っている我々現代人
理解と想像をはるかに超える悲惨な出来事を前にして
やがて来るのは
”感覚の麻痺”と”逃避” そして
「こちら側」と「向こう側」という安易な区別
”こんなふうに人間を比較してしまっていいのだろうか?”
彼女はなぜ朗読をせがんだのか
静かに紡がれる物語に何を思ったのでしょう…
自らも反対側の人間になり得ることを心にとめ
今現在起こっている出来事ですら
一瞬のうちに過去となるこの瞬間を
どう生きるのか
一度読んで、もう一度読み直して
深く考える
理解と裁きと。
朗読者 ベルンハルト・シュリンク 松永美穂訳 新潮社