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ライオンのおやつ

今、どんな景色が見えていますか?

ライオンのおやつ 小川糸 ポプラ社

余命宣告をされた主人公の雫はまだ30代

「ライオンの家」ー 終の棲家として選んだ

瀬戸内の、穏やかな海とレモン🍋香る島へと渡ります

最後の日々をどう迎えようか…

早晩来る日への葛藤を抱えながらも

島で出会った様々な人たちとのなにげない優しい日常に

少しずつ心が解されていく

”一日、一日を、ちゃんと生き切ること”

自分の最期を、怖れなしに受け入れるのは、どれほど難しいことでしょう

できることよりできないことの方が多くなり

人生の残り時間を思い、焦る気持ちが先行しがちな日々の中で

雨上がりの、もわっとした土の匂い

金木犀の甘い香り、幼い頃のかすかな記憶

悲しみに沈んだとき、そっと添えられる手のぬくもり

こんなことの積み重ねで、今を生かされているような気がします