もしその時がやってきたら、私たちは何を思い、どう行動できるでしょう
考える時間すらないかもしれません
留学中に、故郷の国が消えてしまった主人公Hirukoは
異国で生き抜くために独自の言語を作り、仲間たちと旅に出る決断をします
住み慣れた場所から一歩離れると
小さく大きく、立ちはだかる見えない壁が見えてくる
国とは?言葉とは?自国の誇りとは?
いろいろな国、色々な言語の人間、
動物、魚、鳥、木、花、昆虫たちが生きる彩り豊かな地球は
広大な海が島と島をつなげるひとつの星、ひとつの球体
この地球で、明日の見えない対岸を歩むことになろうとも
紡がれる言葉の煌めきに、ひと掬いの希望があると信じて ー
「ここ」ってどこだろう。ー 「ここ」と呼べる場所は少しずつ動いていく。
太陽諸島 多和田葉子 講談社