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停電の夜に

はるかに遠い人を思うということ

停電の夜に ジュンパ・ラヒリ
小川高義訳 新潮社

ジュンパ・ラヒリのデビュー短編集です。

何度読んでも、その切なみに心を掴まれます。

黙っていようと胸に秘めていたことがあった、あの瞬間までは ー

すれ違う夫婦の心、停電の夜に

少女の胸に宿った小さな祈り

はるか遠くにいる人に思いを馳せて…

一世紀の時を生き抜いた老人と過ごした

その一瞬のような時間、三つ目の最後の大陸で ー

夫婦であっても、家族であっても、他人であっても

その身近な時間の中で、誰しもが感じたことがあるだろう

淋しさや押し寄せる不安やあきらめや、小さな願い

「切ない」という頼りない気持ちが

蝋燭の炎のように揺らめき、一方で確かに灯しび

暗くなった部屋で静かに余韻に浸る