黙っていようと胸に秘めていたことがあった、あの瞬間までは ー
すれ違う夫婦の心、停電の夜に
*
少女の胸に宿った小さな祈り
はるか遠くにいる人に思いを馳せて…
*
一世紀の時を生き抜いた老人と過ごした
その一瞬のような時間、三つ目の最後の大陸で ー
*
夫婦であっても、家族であっても、他人であっても
その身近な時間の中で、誰しもが感じたことがあるだろう
淋しさや押し寄せる不安やあきらめや、小さな願い
「切ない」という頼りない気持ちが
蝋燭の炎のように揺らめき、一方で確かに灯しび
暗くなった部屋で静かに余韻に浸る