幼いころの、古びた本屋の記憶
大切な人のために、一生懸命に選んだ本
手放しても手放しても、その本は戻ってきた…
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『本』にまつわる9つの短編の、それぞれに異なる行間や余白は
主人公と本をつなぐ”不思議な縁”のようなものが
ふわり漂っているように感じます。
少年少女はいつしか大人になり、思いも変わる
心弾む時、つらく苦しい時、
その時々に巡り合った言葉や物語は時に人生をも変えます。
”奇跡”のような『本』との出会い ー
本がこの世界にあることへの感謝と感動をきゅっと抱きしめたくなります。
もしこの本が世界に存在しなかったら、いったいどうしていただろう。
この本が、世界に存在することに ”あとがきエッセイ 交際履歴”より 角田光代 メディアファクトリー