羅生門・鼻・芋粥・偸盗

(かたち)も変れば、心も変わった。ー

が、一方から見ればまた、すべてが変わったようで、変わっていない。

羅生門・鼻・芋粥・偸盗 芥川竜之介 岩波書店

時は平安時代末期、荒れ果てた京の都で生きる

名もなき市井の人々の、そのたくましきこと。

生きるか死ぬか、その瀬戸際で迫られる良心のゆらぎ

鏡に映る劣等感と、臆病な自尊心と

大切に守ってきた小さな、つましい願いは

待っている間こそ幸せだったように思えて…

古の人々の心が、今の我々と変わりなく新鮮に感じて

まるで、時代だけがタイムスリップしたよう

今は昔 ー 昔も今も、

”人間は、何時までも同じ事を繰返して行くのであろう”