腹を空かせた勇者ども

それでも日々は続いていく。

腹を空かせた勇者ども 金原ひとみ
河出書房新社

これまで何度も挫折してきた金原ひとみさんの小説で

初めて完読したのが、4篇からなるこの物語です。

曇りなき青春のそのまっすぐなpureさに

久しぶりに、あーなんてまばゆい!!と思いました。

みんなの幸せを願う”陽キャ”の女子中学生の主人公は

学校で、部活で、友人と、家族と

よく食べ、よくしゃべり、笑い、泣き、時に怒り

コロナ禍を、瞬間瞬間に、全力で駆け抜けます ー

その明るさと、たくましさ、無邪気さと正義感は

ちょっぴり繊細で、ちょっぴり無謀だけども、キラキラまばゆくて…

大人になって守りに入りがちになる生き方は、そうではなかった頃の自分を

かすかな苦みと痛みを伴って思い出させてくれました。

あんなにお腹をいっぱいにして、もう二度とお腹が空くことはないんじゃないかと思っても、お腹は空く。

腹を空かせた勇者ども 金原ひとみ 河出書房新社