このお話は

まだ終わりません

何度夕凪が終わっても

終わっていません

夕凪の街 桜の国 こうの史代 双葉社
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞

はじめての出会いは15年ほど前、

雑誌ダ・ヴィンチのプラチナ本の紹介欄でした。

広島に原爆が投下されてから十年後の

日常を生きたかったひとりの女性と、

それからさらに五十年後を生きる、家族の物語

ささやかで、優しい日々の奥に

抱える苦しい過去と、長生きしたかった、という思いと

掴みかけた幸せと…

読み終えた後、言い尽くせない思いが静かに、

そして激しく、

いつまでも、いつまでも、心に留まります

戦後生まれが多数になっても、決して終わりません

ひとりでも多くの人がこのお話と出会いますように

同じ過ちが繰り返されない未来を願って

このオチのない物語は、三五項で貴方の心に湧いたものによって、はじめて完結するものです。

夕凪の街 桜の国 あとがき こうの史代 双葉社